2026/03/27 13:58

たまたまラジオを聴いていたら全日本音楽コンクールの番組がやっていた。
その中で17絃箏の「華になる」という曲が流れた。
なんだこの曲は!と思うくらいかっこいい曲だった。
その曲の中で一瞬指で弾いたような音色があり気になった。
Youtubeでこの曲を調べたら沢井一恵さんが演奏する「華になる」があった。
17絃箏を立って演奏し、その楽曲の素晴らしさもさることながら、沢井さんの全身全霊を込めた演奏に衝撃を受けた。
箏を直接指で弾いたらどんな音色なんだろう。
長年の音楽仲間が、叔母さんの古い13弦箏がうちにあるよ。と教えてくれて、是非にとその箏を譲り受けた。
試し弾きもろくにせず13弦箏に17絃箏用のテトロン弦を無理やり張ってみる。
弦を指の腹で直接弾くと、なんとも趣のある柔らかくて暖かみのある響きが生まれた。
これだー!
それまではクラシックギターを主に弾いてきた。
ナイロンの柔らかい響きが好きだった。
大工になりたての頃に右の人差し指を欠損してしまったこともあり、ギターを自由に弾くのが年々難しく感じるようになってしまった。
いろのみでは即興がメインなので、ミスタッチが怖くて即興演奏も楽しめなくなってしまった。
箏は基本的にはオープンチューニングなので、即興演奏には向いている楽器。
箏の自由さに虜になっていった。
ちょうどいろのみの仕事でレコーディングがあり、相方には相談もせずいきなり箏を持っていった。
相方は面白がってくれて箏とピアノでやってみようと快く受け入れてくれた。
17絃箏用の弦を張った13弦箏の響きは、素朴でどこか神秘的な印象の音が
生まれた。
このレコーディングで生まれた楽曲たちは「himorogi」というアルバムに収録されている。
今弾いている17絃箏とはまた全然違った音色だが、今振り返るとこのアルバムのコンセプトにぴったりの音色だったんだと思う。
チューニングのしずらさや、もう少しサスティーンが欲しくなった事もあり、17絃箏が欲しくなってきた。
その後今使用している17絃箏の短箏に出会い、様々な音の旅を一緒にするようになる。
この楽器との出会いはきっと必然だったんだと感じている。

